人生をシンプルに捉えると、それは振幅だということがわかってきました。
では、この振幅をいかに活用すればよいのでしょうか?

 人は一生のうち、数回の振幅を経験します。
これを物理的に表現すると、いくつかの山を昇り降りしていることになります。
そこで一度経験した山があまりにも良ければ、もう一度そこに登りたくなります。

 ここに、ひとつのトリックがあります。
物理的な山ですと、気に入った山を何度も登ることができます。
ただ、登った季節によって景色は異なります。
究極を言えば、同じ景色は二度とないことになります。
同じ景色に会いたくて同じ山に登っても、見える景色は微妙に異なります。
季節が違えば、まったく異なって見えます。

 では、人生の山はどうでしょう。
時代は常に変化している、というところがミソです。
過去にバラ色の経験をすると、そこに戻りたくなります。
しかし時代が変化した結果、その場の景色は意外にも暗黒だったりすることもあるのです。
ですので、戻ろうとするのはあまりお勧めできません。

 チャレンジ精神旺盛な登山家は、ひとつの山を制覇すると次の山をどこにするか考えます。
下山の時からそれを考えていることもあります。
その山が決まると、地上で策を練ります。
そして、次なる山に挑みます。

 社会は、ある方向へむけての流れがあります。
ですので、過去のあの位置を目指すのは、下りエスカレータを登るのにも似ています。
うまくいきそうでいきません。
すぐに押し戻されてしまいます。

 ならば、いっそうのこと次の山を設定したほうが懸命だとは思いませんか?
下りエスカレータに乗っている時は、その時期なのです。

 本日もお読み頂き、ありがとうございます。

*** 参考文献 ***
下山の思想 / 五木寛之


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