うつになると社会的貢献ができなくなってくるため、自分には価値がないと思いがちです。
また逆に、定年後など社会参加が薄れた時点でうつになってしまう場合があります。
これも、自分には価値がなくなってしまったという自己無価値感からのうつです。

 では、あなたには価値がないのか?
その、なくなった価値とは何なのか?

 それは、社会的価値です。
人はそれを求めて四苦八苦します。
地位とか名声とか、高級品の所持などなど。
これらは、社会的価値です。

 では、これを持たない人は価値がないのか?

 そうではありません。
社会的価値はなくとも、あなたの存在そのものに価値があります。
それが、人間的価値です。
これは、どんな人にも等しくあります。
しかも優劣はありません。

 人はどうしても社会的価値=人間的価値という認識を持ちます。
これも適度な認識ですと社会を良くするために役立つのですが、
過度になりますと問題が発生します。
社会的価値のレベルが人間的価値のレベルだと過度に認識しますと、
社会的価値のない人間は、人間的にも価値がないと誤認します。
そして、相手を責めたり自分を責めたりするのです。
自分を責め続けた結果がうつです。

 では、どうすれば良いのか?

 一旦、社会的価値と人間的価値を切り離す。
そのうえで、人間的価値をベースに生きる。

 人は、存在しているだけで価値があるのだ。

 これを根本的概念として自分を見る。
これを根本的概念として相手を見る。
これを根本的概念として世の中を見る。

 人間的価値を根本的概念とし、社会的価値はオプションと考えましょう。

 すると、オプションを楽しめるようになります。

参考文献
悪魔(サタン)への挑戦状―真の人間の価値とは何か


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